家を買うなら「庭付きの広い一戸建てがいい！」というご家庭が多いもの。

しかし、現実的には良いロケーションの土地が見つからなかったり、価格面で折り合わないといった問題があり、諦めてしまう方が少なくありません。

そんな悩みを抱えている方に是非おすすめしたいのが、中古の戸建て住宅を購入してリノベーションするという方法です。

どうせ買うなら新築が良い！という方は多い事でしょう。しかし、交通の便が良かったり、素晴らしいロケーションの土地には、もうすでに家が建っていることがほとんどです。

ここでは、中古住宅を購入してリノベーションすることのメリットを紹介。それ以外にもリノベーションの具体的な内容からデメリットまでを分かりやすく解説していきます。

これから家を購入する人はもちろん、ご実家の修繕やリノベーション工事をお考えの方も是非参考にして下さいね。

第1章　中古の戸建てをリノベーションするメリット

家を買うなら新築がいいという価値観は、現代までの日本においては根強くありました。
それは、これまでの木造建築の家屋から鉄筋コンクリートなどの新たな建築方法が導入されて、災害に強く手入れが楽になったこと。核家族化によって、先祖代々の土地に親類が集まって家を建てるということも少なくなっているなどがあります。

しかし、人口も減少し始めた現在では、このような流れも少しずつ変わりつつあります。
交通の便が良い都会や都心に近い場所はすでに開発されており、新たな住宅地を開発するスペースなどありません。そのうえ、昔の建築物が残り、容易に新しく建て替えることが出来ない物件も多いのです。

そこでいま新しいブームを巻き起こしているのが「リノベーション」なのです。

「新しい」は「もう古い」⁉

大量生産・大量消費といわれた高度成長期からバブル景気の時代が終わってからすでに20年以上が経ち、いま新しく家を購入しようとする世代は「新しいモノ」に対する考え方が中高年の世代とは大きく異なっています。
今の若者はモノの価値を新しいとか古いで判断せずに、自分の好みで判断するようになりました。そこに働き方改革やリモートなどがきっかけとなり、古民家や中古住宅の物件に反応する若者が増加しているのです。

中古住宅は安いのか？

住宅の価値は戸建てやマンションなどにもよりますが、普通20年以上経つと建物の価値は無くなります。要は築20年以上の家の価格は実質「土地代」だけということになります。
国土交通省のデータによると、中古住宅の全国平均の販売価格は約2800万円程度で新築では約4100万円となっており、築年数を考慮するとその価格差は2000万円近くになります。

購入するなら築20年経過がお得！

築20年を経過している中古物件は、実質的に土地代とリノベーション工事費用だけで「新築同等」の家が手に入ります。
そして、もう一つの大きなメリットが「将来の価格」が安定することです。すでに底値の土地代で購入出来るために、余程の地価の下落がない以上は将来の売却時にも購入時と同じ価値を持ち、資産価値も安定しているのです。

第2章　立地条件が良い場所が豊富にある

近年新たに開発されている住宅の多くは、都心から少し離れた場所が多いものです。
なぜなら、交通の便の良い場所や見晴らしの素晴らしい土地は、すでに宅地開発がされているからです。

それから、良い場所といえる土地には、もともと良い家が建てられていることも多く、その基礎や構造を活かしたリノベーションをすることで工事費を安く出来るだけでなく、新しい価値を想像する家を持つことが出来るのです。

第3章　自分好みの理想の住まい

リノベーション工事では、俗にいうリフォーム（原状回復）工事よりも大がかりに家そのものを作り変えることが出来るので、自分の理想をそのまま活かしてデザインすることが出来ます。新築の注文住宅に比べるとその自由度は下がりますが、新たな基礎工事などを省いたり、今では手に入らないような木造建築などの家屋をリノベーションすれば、安くて革新的な自宅が手に入ります。

第4章　リノベーションのデメリットとは？

中古物件をリノベーションするにあたっては、幾つかの注意が必要です。これを怠ると、もしかすると新築よりも高くついたりして後悔することもありますので、絶対に確認しておきましょう。

購入物件の状況調査をする

中古物件を購入する際には、必ず専門家（建築士など）による状況調査をしておきましょう。柱や基礎部分などに問題が無いかを調査し、リノベーション工事の際にそのまま使えるかを判断しておきましょう。基礎部分がダメな場合は、新築で家を建てるよりも高くなることもありますので注意しましょう。

リノベーション工事費用はローン商品が少ない

リノベーション工事にかかる費用については、通常の住宅ローンに比べてその商品数が限られます。そんな時はFPに相談して、自分に最適なローンの組み方を選びましょう。

リノベーション工事には時間がかかる。

リノベーション工事の場合、物件を購入してからリノベーションをするために、最低でも3ヶ月以上の工期が必要になります。リフォーム工事のように、そのままの状態を維持する工事に比べ時間がかかるので注意しましょう。

第5章　中古物件をリノベーションするならFPに相談してください！

もしもあなたが中古物件を購入してリノベーションをお考えの場合には、是非ともFPに相談して下さい。
FPは保険や金融商品の専門家であるだけでなく、不動産やご家庭のお金のドクターなのです。新しい生活様式が広まるいま、FPの活躍が大きく注目されています。
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