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老後はどこで暮らす?老後に考えたい住みよい場所と老後の暮らし方

老後は憧れの土地のこんな家で暮らしたい!マンションに住み替えたい、田舎暮らしがしたい、老人ホームに入りたいなど、いろいろな老後の生活を考えている人も多いと思います。
では、理想の「終の棲家」の選び方や、それぞれの住宅タイプの特徴や注意すべき点を検証し、あなたにピッタリの住宅選びを一緒に考えていきましょう!

第1章 現役引退!終の棲家はどこがいい?いま「住み替え」が多い理由とは?

住み替えを考えるきっかけは?

かつては「夢のマイホーム」といえば、結婚や出産を機会に、働き盛りに「終の棲家」として家を買う人がほとんどでした。
しかし最近はそのような考え方ではなく、子育てが終わり「第二の人生を謳歌するため」とか「将来の介護に備えて」などの理由で、それまでのマイホームから「住み替え」を考えるシニア世代の人が増えてきています。
今現在、夫婦で子育てや仕事に追われる毎日を過ごす世代においては、なかなか「住み替え」を考えること自体がピンと来ないかもしれません。
しかし必ず訪れる「老後の暮らし」がやってくると、多くの方が「住み替え」を希望しています。そのきっかけはやはり「子どもの独立」が一番多い理由となっています。

住み替え理由はいろいろ!老後の人生は長い!

そして「住み替え」を行動に移す際に「新しい住まい」を選ぶポイントには「今の住まいへの不満」が大きなポイントになっています。
例えば「古くなったマイホームの大規模なリフォーム工事が必要になった」「子どもが独立して、住まいが広すぎる」「設備が古く、バリアフリー化が必要になった」「庭などの手入れが大変」「車に乗れなくなると不便な立地」など理由はさまざまですが、子どもが生活の中心となる20歳~40歳代の世代と、子どもが独立したシニア世代とでは、生活や住宅に求めるものが大きく変化することが原因となっています。

第2章 どんな場所に住み替える?

そこで多くの人が「終の棲家」に選ぶ場所はどこか?代表的なパターンを紹介しましょう。

1.「今の住まいの近く」

今までの友人や環境の変化に不安があり「今の住まいに不満」な人が多いパターンです。

2.「実家の近く」

「生まれ育った土地」で老後を過ごしたい。または「両親の介護のために」という理由が多く、土地や建物が備わった移住がおおくみられます。

3.「子どもの近く」

最近多く見られるパターンで「同居」ではない「近居」に人気があり、仕事の都合で子育てに不安がある子ども夫婦のために、定年を機に子ども家族の近くへ引越すパターンもふえています。

4.「憧れの土地」

あまり多くないのですが、定年を機に新しい、知らない土地でセカンドライフを楽しむ目的で移住する方もいます。
すごい田舎であったり、趣味の釣りができるとか、温泉があるとか。

それぞれが想いおもいの土地に移住し、老後の生活に夢は広がりますが、実際に生活するとなるとさまざまな行政サービスなども必要ですので、しっかりした情報収集が「幸せな終の棲家」選びには必要になります。

第3章 終の棲家選びに失敗しない!住み替え先の住宅選びのポイントを紹介!!

1.立地条件

「日当たりや見晴らし」と「公共施設や交通機関への近さ」が、シニア世代の立地条件に求めるポイントになっています。
日当たりや見晴らしの良さは、リタイア後に自宅で過ごす時間が長くなるために優先して重視されており、家庭菜園やガーデニング人気も影響しているようです。

2.周辺施設

人生のセカンドステージで最も重要なポイントがこの周辺施設で、「病院」が徒歩圏内にあるか、また通院が苦にならない距離にあるかは後の生活に大変影響する要素となります。
医療の充実は、今後その街の住みやすさに直結する数値として現されていくと思います。人口あたりの医者の数などを行政機関に確認して、住みたいまち選びに役立てて欲しい数値です。また、ウォーキングや運動ができる公園や公営プールやトレーニングジム、図書館などが毎日通える距離にあると、充実した毎日を過ごすことができますね。

3.住まいの広さ

住み替え先は、1人~2人での生活がほとんどですので、基本それまでの住まいよりはこぢんまりとした住宅を選ばれることが多いようです。リビングにダイニングキッチンと夫婦別の寝室、あとは自分の部屋と70~80平米の3LDK~4LDK位の広さが人気です。
広くなると日々の掃除も大変になります。収納する荷物の量と来客数と頻度を考えて検討しましょう。

4.あればうれしい設備

これはズバリ「バリアフリー」です。廊下やトイレ、お風呂などに手すりがあるか、取り付け可能かも大切で、浴槽の高さや段差も注意したいところです。
またペット飼育の不可や、趣味に合わせた設備(バルコニー水栓)も自分にあわせて選びましょう。

第4章 住み替えるなら!選択はどっち!?

今ある住まいを「売る」?それとも「貸す」?

さて、いよいよ住み替えを決意したあとは、今の住まいをどう処理するか?も大変迷うところです。売却するのか貸し出すか?など自分の経済状況に合わせた選択が、後の生活の安定に直結するので、しっかりと考えましょう。
「売却」する際には、まず「今の住まいの住宅ローンが完済しているか」がポイントで、残債がある場合は、売却によってローンを完済する必要があります。できない場合は自己資金を持ち出すことになりますので、「思ったより売却金額が安かった…。」何てことにならないように、まず査定を不動産会社にお願いしてローン残高と照らしてみることは必須です。一方、「賃貸」にすると次の住まいの購入費用に充てることはできないものの、毎月の決まった家賃収入を得る事ができます。老後の年金だけでなく、収入を確保できる安心があります。また家族に不動産という資産を残す事にもなり、子どもたちが老後の介護などにも積極的になってくれるかもしれません。ただし、借り手があるかの調査も必要で、リフォーム代や固定資産税の納税などを見込んだ家賃で借り手があるかを見極める必要があります。

新しい住まいは「一戸建て」?それとも「マンション」?

これらをクリアすれば、次の住宅選びを本格的に開始しましょう。
マンションタイプか一戸建てか?その特徴に留意して、自分の生活スタイルに合わせた住宅を選びましょう。

「マンション」のメリットとデメリット

メリットとしては、セキュリティの高さと庭などの手入れがない。ペットの飼育不可など生活上での制約や規約があり、自分にあった生活に合わせて選べる。
すでにバリアフリーに対応した物件も多い。
デメリットは、管理費や修繕積立金、駐車場などのランニングコストが発生する。
上下階の騒音問題が気になる可能性がある。

「一戸建て」のメリットとデメリット

メリットは、増改築などが基本自由にできる。ランニングコストはない。古くなっても土地という資産がのこる。
デメリットは、段差が多い。庭や垣根などの手入れが大変。防犯面が不安。相続する価値がないと、後が大変。
それぞれの特徴がありますが、近年はマンションタイプが人気のようです。ポイントは「段差」「セキュリティ」「お手入れ」が安心が理由となっています。

新しい住まいは「買う」?それとも「借りる」?

住宅タイプが決まれば、次にはそれを「買うか」と「賃貸するか」の選択になります。
今の資金面が重要ポイントになります。

「買う」場合は、ある程度のまとまった資金が必要になります。その資金をどう捻出するか?はいくつかの例があります。

1.今までのマイホームを売却する。
2.退職金や預金を充てる。
3.住宅ローンを借りる。
要注意は3で、ローンを組める条件(年齢・収入・健康状態)をクリアできるか?何年の返済計画を組むか。月々の生活費はどのくらい必要か?など、慎重に検討する必要があります。

「賃貸する」場合は、まとまった資金が必要なく、固定資産税などもいりません。基本的に月々に必要なお金が分かりやすく資金計画が立てやすくなります。

ただ、相当の広さを求めると家賃が高額になること、高齢者でも敬遠されずに入居できるかなどの調査は必要です。
どちらのパターンでも受給する年金や預金額、その他の安定的な収入を考慮しながら、不測の事態が起きても苦にならない範囲で予算を考えましょう。

選ぶお家は「新築」か「中古」?

最近の新築物件はほとんどがバリアフリーとなっており、シニア向けの配慮がされているものが多数あります。また税制面でも国や自治体などの優遇措置も多くあります。
問題点はやはり価格が高いことです。土地や建物の広さで調整可能ならば、快適な生活が期待できます。
中古物件の利点は、なんといっても値段の安さです。リフォームやリノベーションで、新築並みの設備で販売されている住宅も流行りですが、外見だけでなく配管設備や耐震、修繕計画などの確認は重要です。

第5章 シニア向け住宅という新たな住宅

その他にも、すでにリタイアしており資金的にも余裕がある人には「シニア向け住宅」という、老後の生活に特化した住宅もどんどんリリースされています。介護の心配もなく、温泉や娯楽施設を完備していたり、食事も提供されていたりするマンションもあります。費用は高くなりますが、安心と安全をセットしたパッケージで、近年大変人気があります。

第6章 相談料無料!FPに相談して自分のセカンドステージにぴったりな住宅選びを!!

このように「老後の暮らしと住まい」を考えることは、一見簡単なようで、注意するべきポイントは大変多くあります。さらに個々の要望などを取り入れて考えると、それは無限大に広がります。
豊かな人生のセカンドステージを送るには、街選び、住宅選び資金調達、生活資金計画など、すべてに専門的な視点と知識が必要です。銀行、不動産、保険、建築など個々の専門知識とトータルバランスを、一緒になって考えてくれるファイナンシャルプランナーに相談し、じっくりと時間をかけて人生計画をたてるのも豊かな人生の1ページになるのではないでしょうか。

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