【FP推進】何もしなくても老後の資金が作れるリバースモーゲージとは?メリット・デメリットも合わせて解説!
最近よく耳にする「リバースモーゲージ」とはいったいどのようなものでしょうか?
誰でも融資を受けられるの?一戸建てやマンションで違いがあるの?
融資の条件や、その仕組み、メリット・デメリットについて解説していきましょう。
第1章 リバースモーゲージってなに?
そもそも「リバースモーゲージ」って?
リバースモーゲージは、自宅(持ち家)を担保にして、そこに住み続けながら金融機関から融資を受けられる制度で、主にはシニア層向けの融資制度です。
融資の対象条件はある?
融資を受けることができる対象は一戸建てで、マンションなどは対象外とされる場合が多いので注意が必要です。
返済方法は普通と違うの?
融資の返済については、住人が死亡したのちに自宅を売却し、その代金を融資の一括返済に充てるというものです。一般の住宅ローンが、先にまとまったお金を借りて毎月分割で返済するのに対し、リバースモーゲージは毎月借りて、最後に一括して返すという逆のパターンになります。
1980年代に一部の自治体で始めた融資制度が日本では最初のリバースモーゲージと言われています。近年、急速に進む高齢化社会を背景に「老後の住まいの有効活用」の視点から、再び大きな注目を浴びることになっています。
第2章 リバースモーゲージってどんな人が使うの?
老後のセカンドライフの支としてピッタリな融資!
現在、年金収入だけでは生活費が心もとない人や、老後も残っているローンを完済したい人などが多く利用しています。
生きている間に自宅に住み続けられ、「家を売ってお金を受け取りたいけど、住み慣れた家から離れたくない」という人には有り難い制度ですね!
第3章 リバースモーゲージの契約方法は?
契約方法や返済方法の詳しい内容は?
基本契約は「終身契約」
リバースモーゲージは「契約者が亡くなってから家を売却し一括返済をする」との約束を交わし、低金利でお金を借りるローンです。よって、リバースモーゲージの多くは、契約者が亡くなるまでお金を借りる終身型契約となります。
その他にも契約期間20年とかの契約期間が決まっているものもあります。その場合も、亡くなってから自宅の売却を前提に契約されることが多いため、契約者はほとんどがシニアのなかでも特に高齢な人(80歳超え)に勧める金融機関が多い商品です。
また、契約期間が決まっていても、解約の意思がなければ毎年自動で更新されたりする商品もあり、自分の環境にあわせたプランを選ぶことができます。
「途中解約」は一括返済!?
解約について、リバースモーゲージのほとんどは「途中解約」も可能です。しかし、その場合も借りたお金は原則一括返済する必要があるため、契約者が生きていてもその費用がない場合は自宅を売却しなければなりません。
安い!?金利相場は年率約3%
金利については、基本的なリバースモーゲージの金利相場は変動金利で3%前後で推移しています。その低金利を実現させているのが、住宅という大きな資産を担保にする手法なのです。
住宅を担保にすれば、金融機関は貸し倒れのリスクが低くなり、その分の金利を低く設定できるという仕組みです。カードローンなどのような無担保ローンに比べると、金融機関にしてみれば随分リスクが低いためです。
借り入れ条件次第でさらに金利の利下げも可能!?
またリバースモーゲージには、金利をさらに引き下げる方法があります。それは、使い道を自由にするものと、金融機関に指定されたもののみに使うもので分けられます。
一般的な銀行ローンにあてはめると、フリーローンと目的別ローンのようなイメージでしょうか。もしもあなたのリバースモーゲージの利用目的が、金融機関の指定項目に当てはまる場合は、是非この「利用目的限定プラン」のローン利用がお勧めです。
使い道が自由なリバースモーゲージよりも、さらに低金利で契約することができます。
気になるその目的内容は「老人ホームの入居費用」「自宅の修繕やリフォーム工事費用」「医療費や介護費用」などが主な目的となっています。
ただし、このプランを申し込む際には、その申請手続きに手間がかかることがありますので注意が必要です。また、リフォーム工事や増改築の場合は住宅ローンの方が低金利な商品もあるので、審査などが厳しい面はありますが、よく調べておきましょう。
借り入れ方法は主に3種類あります
リバースモーゲージの借入金の受け取り方には大きく3つがあります。
・〇年金方式
定期的に一定金額を少しずつ受け取る。
・〇一括方式
はじめに一括でお金を借りる方法で、自宅のリフォーム工事や老人ホーム入居などでまとまったお金が必要なときに便利です。
・〇極度方式
好きなタイミングで借りる方法で、突然の入院や介護などで、万一お金が足りない時などに備えることができます。
借入限度額は?
借入金額の限度額はその住宅の査定額によって異なるため、利用できる金額は一概には言えませんが、リバースモーゲージの融資限度額が3,000万円であれば、20年に渡り「年金方式」で融資を受けた場合は、毎月約12万円以上のお金が受け取れる計算になります。これは、かなり安心できる金額ですね。
返済方法は2種類です
基本となるのは、「生きている間は返済せず、契約者が亡くなってから住宅を売却して一括返済する方法」です。
他に、「金利だけを毎月返済していく」方法もあります。余裕があれば、利息だけでも返済しておけば、亡くなった後の家族への負担軽減や財産分与ができます。
第4章 リバースモーゲージにもメリットとデメリットはあるの?
リバースモーゲージのメリットとは?
リバースモーゲージのメリットは、なにより「高齢でも低金利でお金を借りられる」「住み慣れた家に住み続けられる」「生きている間の返済負担が少ない」ことです。老後に住宅や生活の心配は誰もがしたくないものです。
デメリットといえば、利用条件が厳しく審査されることでしょう。
年齢や年金などの収入、住宅の形態(基本一戸建てのみでマンションは不可)や家の価値についての評価、住人が1人か老夫婦のみか?など、審査されます。
また思った以上に金利がかさんだり、住宅価値が下がったりした場合には遺族に借金が残る場合もあります。
第5章 相談料無料!リバースモーゲージの利用時は必ずFPに相談しましょう!
このようにリバースモーゲージを利用する際には、いきなり銀行などの金融機関へ行くのではなく、必ずファイナンシャルプランナーに相談して、自分の財産の状況や使い道にあったリバースモーゲージのプランを選び、自分や家族皆が安心して利用できるようにじっくりと話し合うことが大切です。
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