最近話題になった老後2000万円問題。
みなさんもテレビや新聞等で目にされたのではないでしょうか。
その2000万円問題を解説しながら皆さんの老後に必要なお金について考えていきたいと思います。

老後2000万円問題とは？

老後2000万円問題とは、皆さんが定年退職されるタイミングで2000万円くらいの資金が用意できていると生活ができそうですね、という国の目安になります。

この問題では地方に住むこんな夫婦を想定しています。

ご主人地方在住のサラリーマンだとするとかなり稼いでいますし、住宅ローンが残っていないのはすごいですね。

生活費の前提はご夫婦で毎月23万円。
車や家具家電の買い替え、旅費も毎月にならしているわけです。
もちろんお小遣いも含めてになります。
かなりの節約生活が予想されますね。
介護費用や住宅リフォームはこの生活費の中に含まれていないので、上乗せで出すことが前提となっています。

このご夫婦が受け取れる年金を大体18万円／月手取りと国は想定しています。
生活費の23万円と年金の18万円の差額5万円が毎月足りない金額です。
定年後からの余命を考えると約2000万が貯蓄として必要な計算となります。

実際の皆さんの家庭に置き換えてみると？

みなさんのご家庭での生活費は23万円におさまっているでしょうか。
特に関東近辺のお住まいの方はおさまっていない方のほうが多いのではないかと思います。

例えば今の生活費の金額を考えてみてください。
老後になればかからなくなる金額もあるかもしれません。
例えば教育費や通勤費といった項目です。

しかし、老後になってからいきなり生活費が抑えられるわけですし、毎日が日曜日の状況です。
娯楽費用や在宅時間が長くなる分光熱費等はそれなりの金額がかかっているのではないでしょうか。

老後に入ってくる年金に関しては、国民年金を満額納めた場合に受け取れる金額の目安は78万円／年間となります。
厚生年金は、人生の平均年収に0.22をかけた金額が勤続40年の方が受け取れる金額目安になります。
※高所得者は例外あり

この計算式に当てはめると勤続40年、年収500万円のサラリーマンでは月の年金額が約15万円なります。

この金額から所得税、住民税、介護保険の支払いが差し引かれますので、それを考えるとかなり厳しい金額ではないでしょうか。

イメージでお伝えすると今のあなたがパートタイムのみの収入になったことを考えていただくとわかりやすいかと存じます。

（生活費-年金）✖️寿命分があなたの老後必要資金になります。
また、生活費の部分に関しては実際には物価の上昇を見込まなければならないため、今よりお金がかかる前提で考えるのが無難です。

また、老後以外にも現役世代には貯めないといけないお金や使うお金が沢山あります。
それぞれの用途に合わせてお金の貯め方を考えて行く必要がありますね。

老後に向けてのお金の貯め方は？

老後に向けてお金を貯める方法は一昔前に比べると選択肢が非常に増えました。
iDeCoやNISAといったリスク性商品から年金保険や終身保険といった比較的安定してお金を貯められるものまで様々です。

会社の福利厚生の財形貯蓄やその他投資等も含めると考えることは多岐にわたります。
なかなか自分で商品を選定するのは大変になってきていますね。
インターネット上の情報はみなさんの考え方のサポートになりますが、果たしてあなたの家庭にあっているかどうかは全くわからないと言えます。

貯め方や増やし方といった観点で商品を選ぶときにはファイナンシャルプランナーを活用すると良いでしょう。

家計の節約として無駄なところを改善したり、運用の面でみなさんのポートフォリオ作りをサポートしたりしてくれるはずですよ。
モヤモヤしながら悩む前にまずは一度プロに相談してみましょう。