COLUMN

FPは見た!大掃除前に必見“お金持ちは捨て上手”の事実とその理由とは?

お金持ちのおうちをイメージすると、あまり物がゴチャゴチャしている感じを思い浮かべる方は少ないはず。

実際に仕事がら、いろいろなお宅に伺って相談を受けますが、上手に貯蓄されているご家庭ほど家や部屋がスッキリと片付けられています。逆に、貯蓄が苦手なご家庭の場合は必要な物と要らない物が混在しているといった感じです。

あるものに統一感があるせいか、貯蓄上手なご家庭では、そのご家族の趣味や嗜好がすぐに分かります。

今回は、そんなお金を貯めるのに“実は大切”な「物を捨てる」ということを解説していきます。これからおうちを整理するという方は、ぜひ参考にしてください。

第1章 貯蓄上手なご家庭には「物が少ない」という現実

お金を上手に貯めてるご家庭は、貯まらないご家庭と比較したとき、圧倒的に物が少ないことに気づきます。いつもお家全体がスッキリとしている感じです。

物を捨てるとお金が貯まる?

お金があるお家の方が何となく物も多そうな気がしますが、なぜ貯め上手のお家には物が少ないのでしょうか。

FPとして多くのご家庭を調査した結果、そこには「物を捨てる」と「お金が貯まる」深い関係があったのです。

では、物を捨てるとお金が貯まるメカニズムを解説していきましょう。

管理上手になって無駄が減る

身の周りの物が多くなると、今あるものとないものを把握することが難しくなります。そもそも人間が頭で管理できる情報量はそれほど多くはないので、覚えているつもりでも忘れたりするのも当然です。結果、埋蔵物が増えてしまい、あるものをまた買ったり、無駄な買い物で出費が増えるという悪循環ができてしまいます。

逆に物が少ないと、あるものすべてを把握できるようになります。そして「あるもの」と「ないもの」や「必要なもの」と「不必要なもの」がはっきりと記憶できます。すると「買うもの」と「買わないもの」を判断できるようになり、余計な買い物もしなくなるのです。

身も心もスッキリする

人は視覚から得た情報を脳で整理し、物事を判断します。そんな中でいろいろな物がゴチャゴチャあると視覚に入る情報が多くなりすぎて、いつも落ち着きが無くなり、正確な判断もしにくくなります。

実際に、貯蓄上手なご家庭のお家はいつも玄関からスッキリとしていて、部屋にも物が少なく、明るく落ち着いた雰囲気です。そんなご家庭は、物の管理だけでなく家計の管理もしっかりとできています。

逆に貯まりにくいご家庭ではいつも物が溢れていて、ゆっくりとくつろいで趣味の時間を持ったりする方が少なく、いつもなぜか忙しそうにしています。そこに家計管理をしている人もほとんどいないのが現実です。

嗜好がはっきりすると欲がなくなる

身の回りの不要な物を捨てることで、自分に必要な物だけが残るようになり、自分の嗜好もはっきりします。そして、いつも視覚に入る物が好きな物だけになるので、ストレスの無い空間に暮らすことができるようになります。その結果、いつも気持ちが満たされ、気力が充実するとともに、自然と物欲も消えていきます。

結局は物があればあるほどもっと物が欲しくなり、要らないものが増えていくという悪循環になるということ。いまニュースにもよく見る「ゴミ屋敷」はその最たる状態ですね。

捨て上手になると買い物も上手になる

物を捨てるという作業は思っているより大変です。物を捨てる分別と労力だけでなく、残す物の整理にも労力と時間を使います。また捨てる物が多いと、捨てるのにかかる費用もバカになりません。

一度でも「捨てる大変さ」を知ると、物を買うときには「捨てるとき」も頭をよぎるようになります。そのために、買い物をするときにはより厳選して買い物ができるようになるのです。

第2章 物を捨てるのは自分に必要な物を見極めるということ

物を捨てるという行為は、本当に自分に必要な物を見極めるということです。実はこれが、自分のお金について見直すことにも直結しているのです。

物を捨てると、本当に必要な物と好きな物だけに囲まれるという、自分にとって極上の空間が出来上がります。その快適さと幸せに気づくと、家族全員が生活の中でのお金の使い方も大切にするようになります。

「物を捨てる」と「お金が貯まる」と聞くと、まるで嘘のような話ですが、決して嘘ではありません。これまで説明したように、これはごく当たり前のことなのです。まずは身近にあるホコリを被った要らないものを、一つでも捨てることから始めてみましょう!


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