ほんの十数年前までの日本では、偏差値の高い大学を出て大企業に就職すれば安定した生活が約束され、定年退職するまで1つの会社で勤めを終えることがキャリアの王道と言われていました。

しかし、現在はどうでしょう？空前の人手不足と言われつつも、高学歴が高収入に直接的に繋がるということもなく、働き方改革という名のコストカットが目立つ社会になりました。

いま、フリーエージェントとして働く人が増えています。フリーエージェントとは、企業に雇われずに仕事をする人のことで、個人事業主として働くことになります。

そこで、今回はフリーエージェントとして仕事を始めたい！という人のために、フリーエージェントで働くときの注意点やメリット」・デメリットについて解説していきますので、これから自分の働き方を変えたいと思っている人は、是非とも参考にしてくださいね！

第1章　なぜいまフリーエージェント？

フリーエージェントといえば、今まではプロ野球の一流選手がするものというイメージがありましたが、最近ではサラリーマンが独立して個人で仕事をする人としても認知されるようになってきました。しかし今になってなぜ、フリーエージェントを選択する人が増えてきたのでしょうか？その背景を考察してみましょう。

サラリーマンのリスク

かつては就職すれば一生安泰と呼ばれてきた大企業でさえ、今やリストラの嵐が吹き荒れています。日本の人口は、今後年を追うごとに減少し、50年後には現在の2/3程度まで減るといわれています。終身雇用制度が崩壊し、今後の国内需要も経済成長期のような増加が見込めなくなったいまでは企業は即戦力となる人材を雇用し、外注できる仕事はリスクの少ないフリーランスや下請け会社に振り分けて事業をすすめています。そこで、余剰となった人員を削除するリストラが横行しているのです。

今後生き残る企業とは？

今までの企業は1つの商品を作るときに、その企画から製造、販売までのすべてを自社の各事業部で行ってきました。しかし現在では出来る限り無駄を省きリスクを追わないようにするため、各工程をできるだけ外注します。そして、その中で有能な企業同士が集まってリスクヘッジをしながら生き残っていく努力をしているのです。

第2章　フリーエージェントとしての働き方とは？

今や、企業の寿命そのものが50年といわれています。そのような中で就職しても、働き盛りの頃に倒産やリストラにあう可能性も否定できません。だからこそ、会社でクビになる前の早い段階で自分の技能を磨き、フリーエージェントとして働こうと考える人が増えているのです。

フリーエージェントのメリットとデメリット

フリーエージェントとして働くと、自分の得意な分野を追及できます。会社勤めでは、どうしてもチームとして仕事に携わっていくために、自分の不得意なことや興味のない仕事もこなす必要が多かれ少なかれあります。このような無駄を省くことで、より技能に磨きをかけることが可能となるわけです。そして、その実力に見合った収入が直接入るので、収入も大幅に増える可能性もあります。

しかしフリーエージェントでの仕事は、会社勤めの最大の恩恵である社会保険というメリットが無くなります。これは、自分が何らかの理由で仕事が出来なくなったときに、失業保険や有給休暇などの補償を一切受けることができなくなるということです。
今までは当たり前のようにあった週休2日や連休などの概念が無くなり、好きなときに好きなだけ仕事ができるかわりに、仕事が終わるまでは休みはおろか眠ることさえ許されないのです。それが出来なければ仕事や収入が無くなるだけでなく、違約金や損害賠償を請求されるリスクもあるのがフリーエージェントとしての仕事です。

第3章　フリーエージェントの形態

フリーエージェントで仕事をすると決めたあなたは、これから個人事業主として仕事を請け負うか、会社を立ち上げて仕事をするかを決めないといけません。
一般的には個人事業主である方が、会社を設立するための費用もかかりませんし、会社の維持経費用も安くなります。しかし仕事によっては無限責任である個人事業では請け負えないこともありますので注意が必要です。仕事の内容によって選択してください。

第4章　フリーエージェントになる前にFPに相談を！

今後、あなたがフリーエージェントとして仕事をすると決めたなら、必ずFPに相談してください。FPは会社の経営から家計に至るまでのお金のプロフェッショナルです。
FPなら、あなたにピッタリの事業計画や保険商品、融資の必要性の可否など、事業に関わることから家庭のことまでをトータル的にサポートしてくれます。FPは電話1本で日時を問わずに自宅まで出張して無料で相談できるので、会社勤めをしながらでも相談が可能です。
あなたに独立心があるならば、FPが全力でサポートいたします！