損害保険はどこから来たの?
皆さんの中でも自動車保険や火災保険にご加入されている方も多いのではないでしょうか。
お子さんがいらっしゃるご家庭では自転車保険やスポーツ保険といったものに加入されている方もいらっしゃいます。
そういった損害保険ですがいったいどこから生まれたものなのでしょうか。
今回はその歴史について紹介していきます。
共同生活が保険を必要とさせた
保険の基礎的な考え方に「相互扶助」の考え方があります。
相互扶助とはわかりやすく言うとお互いに助け合うことです。
掛金を少しずつ出し合い、何かトラブルがあった際に一人では抱えきれないので、その掛金の集合体で助けるということになります。
記録に残っている最古のものでは今から4000年ほど前の紀元前2250年に保険のような制度が確認されています。
商人たちのなかで、盗賊による被害を受けた商人がいた場合にはその損害をみんなで負担するというものです。
まさに現代の保険の相互扶助の考え方といえます。
近代保険のはじまり
近代保険の始まりとしてはイギリスやドイツでの火災・盗難に対する保険がスタートといえます。
1666年9月にロンドン大火と呼ばれる大火事がありました。
パン屋のかまどから出火した火が瞬く間に燃え広がり、4日間でロンドン市内の85%にあたる1万3200戸が焼失しました。
ロンドン大火を契機に生まれた火災保険は過去の損害発生率と現在の建物数から保険料を設定するという料率の考え型があるものでした。
それまでの保険は計算による保険料の聴衆はほとんど行われていなかったため非常に活気的なものでした。
産業革命の進行とともに火災保険は需要が大きくなり、インフラとして非常に発展してきました。
日本での保険の流れ
日本では明治時代に福沢諭吉が『西洋旅案内』という書物の中で保険について紹介されました。
それまでも「無尽」や「頼母子講」といった災害の際に助け合う制度はあったので日本人には受け入れやすかったようです。
日本の保険は1998年までは非常に統制の強い金融商品で全保険会社が火災保険や自動車保険を同じ値段で販売していました。
最近では金融の自由化に伴ってさまざまな損害保険商品が販売されるようになってきています。
近年の損害保険
損害保険は保険の対象物が常に増え続ける保険種類です。
例えば人工衛星にかける保険であったり、航空機の墜落リスクに備えたりするといったものがあります。
すごくニッチな保険でいうと「女性の脚保険」モデルのための保険まで存在します。
リスクを移転できることによって新しいチャレンジを応援することのできる損害保険はこれからも活躍の場が広がっていくに違いありません。
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