寝たきりや車いすを必要とする要介護者を自家用車に乗せて介護施設や病院へ移動するのは大変です。

こんな時に活躍するのが介護タクシーです。介護タクシーを利用すれば介護する人の身体的な負担が少なくなるだけでなく、時間的負担や精神的な負担も随分と軽減されます。

そこで気になるのが、介護タクシーの利用代金です。介護タクシーは通常のタクシーのように運賃だけが請求されるわけではありません。実際に利用する要介護者の介護料金や介護機器のレンタル費用も追加されるからです。

今回は、あまり知られていない介護タクシーについて詳しく解説してきましょう。いま介護で日々忙しくしている人や、こんご身内の介護が発生する可能性のある人は是非とも参考にしてくださいね！

第1章　介護タクシーとは？

介護タクシーは通常のタクシーと違い、ストレッチャーや車いすに乗ったままで乗降できる設備が備わっている専用のタクシーです。

介護タクシーの種類

介護タクシーには大きく分けて2種類あり、介護保険の対象となるものと介護保険の対象外の2種類に分類されます。

介護保険の対象となる介護タクシー

介護保険の適用される介護タクシーは、訪問介護サービスのなかで通院等のための乗車、降車の介助をサービスします。その他にも運転手が要介護者の手助けや必要に応じたサービスを提供するため、介護タクシーの運転手は普通自動車二種免許と介護職員初任者研修以上の資格が必要になります。

介護保険の対象外の介護タクシー

介護保険の適用外となる介護タクシーは、要介護認定を受けていない、誰にでも利用できるものになります。たとえば、介護される人が買い物や娯楽で外出する際に利用されているのがこれにあたります。このタクシーには、普通自動車二種免許を持っていれば誰でも運転手になることができます。

第2章　（介護保険の適用される）介護タクシーの条件

ここからは介護保険が適用される介護タクシー（以下、介護タクシーと称する）の利用条件について解説していきましょう。

利用者の条件

介護タクシーの利用者は、要介護認定を受けている人のみが対象となります。そのため、一般の人がケガや病気になって車いすが必要になったからといって、介護タクシーを利用することはできません。その場合に介護用のタクシーを利用した場合の代金はすべて自己負担となります。

介護タクシーの移動が合理的か？

利用できる要介護者が、公共の交通機関を利用するよりも介護タクシーを使う方が合理的かつ安全性が高いかも重要です。
また、その利用に関しても日常生活や社会生活において必要とされる外出のみの使用と定義されており、いつ何処へ行くにも利用できるとは限りません。

第3章　介護タクシーの利用方法

介護タクシーは、利用する人にとっては大変便利なサービスです。しかし普通のサービスと違い、電話で急に配車したり街中で手をあげて乗せてもらうことはできません。ここでは、介護タクシーの利用方法を解説しましょう。

介護タクシーの利用

介護タクシーを利用するには、まずケアマネジャーにケアプランを作成してもらいます。その後、介護タクシーの事業者と利用契約をします。その際に、介護タクシーに関する内容や料金についてしっかりと説明を受けましょう。これらが済めば、はじめて介護タクシーを利用する予約をすることができます。

第4章　介護タクシーの費用

先にも述べましたが、介護タクシーの費用には運賃と介護料金、介護機器の費用などといったオプション料金がかかるため、人によって料金がかわります。また、介護保険の対象となる利用でも、その自己負担額は、利用する内容によって1割～3割の負担となりますので注意が必要です。

第5章　介護タクシーを利用するならFPに相談しましょう！

もしもあなたの身の回りに介護タクシーを利用する人がいるなら、是非ともFPに相談してください。FPは、保険や金融商品のことは当然のことながら、お金のドクターといわれるほどに介護や医療のお金にも精通しています。FPに相談することで、多くはないでしょうが悪質な介護や福祉の業者からの請求にも適切に対応できます。FPは、電話1本であなたのご自宅まで出張料、相談料も無料で日時を問わずに駆けつけます。介護で疲れたり、費用のことで悩み事があるなど、些細な事でも親身になって相談を受けるのがFPです。少しでも気になることがあれば、すぐにFPに連絡してくださいね！