介護が始まる日、それは予想もしないときに突然始まります。

「親も歳だしそろそろかな？」とか「来年くらいから介護がいるかな？」と考えていても、実際に介護が始まる日はいきなりやってきます。

それは親が家の中で転んで骨折したとか、まだ介護される歳でもないのに脳梗塞で倒れたなど、思いもよらぬケガや病気で介護が始まることが多いからです。

そこで今回は、そんな介護が突然始まったとき、まず最初に相談すべき場所はどこなのか。そして、どんな準備が必要になるのかなど、介護に役立つ基礎知識を紹介します。

高齢の親御さんがおられる方に、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

第1章　突然始まる介護生活！最初に相談すべき場所はどこ？

高齢の親御さんがケガをしたり突然の病に倒れ、ある日突然介護が必要になることは予測がつかないこと。

そんな時は誰しも「何をどうしたら良いかわからない」のが本音ではないでしょうか？

突然介護が始まる日、まずは役所へ相談しましょう

突然のケガや病気で介護が必要になった、そんなときはまず最寄りの役所の相談窓口へ行きましょう。

介護に困った時には、要介護者の住民票がある地域の役所にある介護保険課などに相談するところから始めます。

また、それ以外の窓口としては、お住いの地域にある「地域包括支援センター」も介護専門の相談窓口として機能しており便利です。

地域包括支援センターへ連絡すると、相談員が自宅まで来てくれて相談することもできます。もしも要介護者から目を離せないときでも、相談員が出向いてくれるので助かりますし、今後の介護に関する質問も親身になって聞いてくれます。

介護認定の申請をする

介護にあたり「介護保険サービス」を利用したい場合は、要介護認定の申請が必要です。
この申請を進めることで、介護レベルの要介護度が決まることになります。申請から認定結果が出るまでには約1ヶ月かかりますので、早めの申請を心がけるようにしてください。

第2章　介護保険サービスを利用する

介護認定の結果がでると介護保険証が送られてきます。介護保険証があると介護保険サービスを利用できるようになりますので、利用の手続きを進めていきましょう。

介護サービスの利用にはケアプランが必要です

介護サービスを利用するには、ケアプランと呼ばれる介護サービス計画の作成が必要になります。ケアプランの作成には２つの方法があり、要介護者本人か家族が作成する方法と、専門家であるケアマネジャーに依頼して作成してもらう方法があります。

ケアプランの作成には専門的な知識が必要になるため、一般的にはケアマネジャーに依頼した方が確実です。そのため、まずは担当のケアマネジャーを決める必要があります。

ケアマネジャーを探す

介護認定は「要支援」と「要介護」に大別され、要支援認定の場合は、地域包括支援センターのケアマネジャーが担当します。また、要介護が出た人には、居宅介護支援事業所のケアマネジャーが担当することになります。

ケアマネジャーを探す方法は、市区町村の介護保険課や地域包括支援センターで居宅介護支援事業所のリストなどから探すのが一般的です。

ケアマネージャーには、必要な介護サービスについて相談できます。いま何に困っていて、どういったことが大変かをケアマネージャーに伝えることで、在宅介護での問題解決策を提案してもらいながら受けるサービス内容を決めていきます。

自宅での介護が難しい場合

もしも自宅での介護が難しい場合は、介護施設への入居を検討する必要があります。

介護施設への入居をする場合には、どのような施設があるかの情報収集が大切です。また地域によっては、介護施設の情報がまとめられた冊子が市区町村役場で用意されていますので便利です。

いま介護を取り巻く状況は毎年のように変わっています。サポートしてくれるサービスも増え、突然介護で不安になっても、ケアマネージャーなどの支えを受けながら、介護サービスを上手に活用して負担の少ない介護生活を送ることができます。

また突然の介護生活には、ご自分の生活へのサポートも必要です。そんなときはFPに相談してください。FPは保険や金融商品の専門家であるだけでなくご家庭のマネー、すなわち家計のドクターとも言われています。ご相談については、ご自宅やカフェなどでの対面だけでなく、ズームやTeams（マイクロソフト社）などを用いたオンラインで行うこともできます。なお、ご相談の申込みは、メールアドレスだけでOK！下記「無料相談窓口」より申し込みページにアクセスいただき、メールアドレスだけ入力し送信ボタンを押してください。その後、お名前や相談内容、面談希望日（3つまで入力可）といった詳細情報を入力するページのリンクをメールでお知らせいたします。