COLUMN

老人ホームに入れるのは罪悪感?介護に疲れる前に考える本当の親孝行とは

自分や配偶者の親を老人ホームに預けることを考えると、「老人ホームに入れるのは親不孝」とか「親は自宅で介護するもの」といったことで、悩まれる方が多くいます。

しかし、本当にそれが親不孝なのでしょうか?自分の身内を老人ホームに入れることで、自分だけが救われるという考え方は正しいのでしょうか?

親の介護に疲れ果てて毎日が辛くなり、誰にも相談できずに一人で悩む日々。そんな親の介護がきっかけで親子ともに精神的に苦しくなり、自ら命を絶つという痛ましい事件も少なくはありません。

今回はそんな要介護の親族を「老人ホーム」に入れることに対して罪悪感を感じている方へ、本当の「親孝行」とは何か。親がどのように感じているかを実例を元に解説していきます。

介護に疲れ悩みを持っている方にぜひ参考にしていただければ幸いです。

第1章 介護疲れを「我慢すること」は「親孝行ではない」ということ

親の介護のために自ら仕事を退職してまで介護をしてるのに、夫婦間や家族との関係が悪くなり、先の見通しもたたずに「介護に疲れた・・」と、涙を流す毎日。

そんな状況を、自分の大切な娘や息子に我慢させることが本当に親孝行でしょうか?

「親の介護は子供の務め」「老人ホームに入れるのは親不孝」そんな思い込みをしていませんか?

在宅介護の辛さと現実

在宅で介護をすることは本当に大変です。介護をする人は家事や子育てもしている方が多く、介護によって夫婦間や親子間がおかしくなってしまうことも少なくありません。

朝早くから炊事や洗濯、食事の準備といった家事をしながら、介護や子どもの心配もしなければなりません。そんな日常では自分の時間など持てるはずもなく、身体も精神も疲れ果ててしまいます。

介護には365日24時間休みがありません。しかも介護する方も親の年齢を考えるとそう若くもないことでしょう。介護は力仕事で、実際に介護する側が腰や膝などの身体を痛めてしまうこともあります。

それでも、介護する側は「親が可哀そう」とか「申し訳ない」という気持ちから、老人ホームはおろか、デイサービスすら使うことをためらう人も多いのです。

介護される側の気持ちを考える

介護する側は、いつも一所懸命に介護をしながらも「親は満足しているか?」と考えてしまいます。少しでも親に快適な生活をさせてあげたいと「自己犠牲」を払ってまで介護するのです。

しかし、自分の大切な娘や息子にそのような負担を負わせてしまっている「親の気持ち」はどうでしょうか?

実際に老人ホームに入居した方に気持ちを伺うと「自分の子どもや、その配偶者に迷惑をかけなくて済むようになって気が楽になった」と多くの方が言われます。

実は介護される側も、介護してくれる家族には大変な気を使っているのです。

何かして欲しいことを我慢したり、頼み事も最小限にしたり。トイレでさえ我慢できなくなるまで我慢したり。

そんな風に、要介護者がいるご家庭では、皆が懸命に気を使って暮らしているです。

第2章 老人ホームで気を使わずに暮らす幸せ

老人ホームに入ると、スタッフの人はあくまでも仕事としてお世話してくれるので、気を使わなくてもよくなります。施設のスタッフは給料を貰ってプロとして介護をするので、介護される側も気楽に頼み事ができるのです。

介護される側の本音

介護される人は、実は大変な気を使ています。自分のせいで子ども夫婦の仲が悪くなる、家族が揉めるなど、敏感にそんな良くない空気を読み取ります。

そんな雰囲気は隠そうにも隠すことはできません。介護される側も「自分のせいで皆が苦しんでいる」と悲しくも情けなくもなっている人が多いのです。

介護している方は、介護している自分の親や義理の親と本音で話し合うことが大切です。
なぜなら、多くの老人ホームに入居される方が「人に迷惑をかけるのは嫌」と思っているからです。

老人ホームに入居するということ

多くの高齢者が老人ホームに入って変わるのは「人様に迷惑ばかりかけてしまう」という言葉が出なくなること。

施設では家族に迷惑をかけることなく、プロのヘルパーさんに気兼ねなくサポートを頼むことができて、申し訳ないという負い目も感じなくてすみます。

ほとんどの方が、自宅にいた頃より老人ホームに入った後の方が笑顔が増えるのは、きっと気持ちが楽になるからでしょう。

確かに、親を最後まで世話したいという考えは理解できます。しかし、いつかは自分も介護される側になるかもしれない中で、自分が子どもに迷惑をかけてまで自宅に住みたいと考えますか?

子どもがいつも親の笑顔が見たいのと同じように、親も子どもの笑顔が見たいのです。
親の介護に疲れ果て、自分のせいで家族がバラバラになる。そんなことを親が望むはずはありません。

親を老人ホームに入れてあげることは、素晴らしい親孝行でもあるのです。

もしもそんな介護生活が始まったときには、ぜひFPに相談してください。FPは保険や金融商品の専門家であるだけでなくご家庭のマネー、すなわち家計のドクターとも言われています。ご相談については、ご自宅やカフェなどでの対面だけでなく、ズームやTeams(マイクロソフト社)などを用いたオンラインで行うこともできます。なお、ご相談の申込みは、メールアドレスだけでOK!下記「無料相談窓口」より申し込みページにアクセスいただき、メールアドレスだけ入力し送信ボタンを押してください。その後、お名前や相談内容、面談希望日(3つまで入力可)といった詳細情報を入力するページのリンクをメールでお知らせいたします。

FP無料相談

保険の見直しやお金に関する悩みは、FPに相談してみませんか?相談はもちろん無料!相談する場所や時間もあなたの自由!客観的な視点で、あなたやご家族のライフプランにあった保険の見直しをお手伝いします。ぜひお気軽にお問い合わせください!

無料相談窓口


➿お客さま専用フリーダイヤル