親の介護が急に必要に!だれが介護を担当するかを決める方法を紹介します
親の介護は、いつどのような形で訪れるか分かりません。昨日まで元気だったのに、当然倒れて介護が必要になる場合もあれば、加齢とともに徐々に要介護度が上がっていく場合もあります。
そんな時に、介護する家族がパニックになっていては皆が混乱します。そこで、必ず介護するにあたっての決めごとが必要になります。
今回は、そんな介護の担当と役割の決め方について考えてみましょう。
いま介護が必要になった家族がいる方はもちろん、これからの親の介護の準備をしたい方もぜひ参考にしてください。
第1章 親の介護は家族で役割分担する?大切なことは介護リーダーを決めること!
介護をするということは一時的なことではなく、その後にも長く続いていく問題です。したがって、介護は誰か1人が担当するという問題ではありません。
まず家族全員で気をつけておきたいことは、介護は皆で協力し合って行うことであると理解することです。
家族で介護リーダーを決める
これは家族皆で介護をするという前提にたって、その中で意見をまとめられるリーダーを決めるということです。
家族の中で、誰かひとりが犠牲になって介護をすればよいという考え方では、その人にだけ大きな負担がかかり、要介護者も介護者も破綻を招くという可能性が高まります。
また、その人が介護疲れで体調を崩して介護をできなくなった場合にも、家族全体の介護スケジュールが破綻します。
介護リーダーを決めずに、家族のそれぞれがバラバラに医師やケアマネージャーなどと今後の介護の方針や介護費用について決めることもたいへん危険です。
特に兄弟や親族が多い時には、それぞれの考え方がまとまらず、介護や介護費用についての分担が決まらないといった問題が生じやすくなります。
そこで、次のルールに従って介護リーダーを決めることをおすすめします。
第2章 介護リーダーの決め方とそのルール
突然の介護生活にはさまざまな混乱が生じます。そこでしっかりと決めたいのが介護リーダーという役割です。
介護リーダーは、その後の介護の担当や方針、費用の分担などについての意思決定を行う重要な役割です。この重要な役割を担う人を決める際は、必ず次のルールを守って、公平に決めるようにしましょう。
家族全員で話し合う
介護についての計画は要介護者の配偶者や兄弟姉妹を中心に、話し合いをするときは家族全員で行うようにします。話し合いの場に参加していなかった人がいると、せっかく決めたことが後から覆ってしまうというのはよくある話だからです。
ひとりに介護を押し付けない
これもよくある話ですが「長男の奥さん」や「独身の妹」などがいると、家族のの圧力によって無理やり介護を押し付けられるということがよくあります。
誰かに介護を押しつけるための話し合いではなく、家族全員が素直に思いをぶつけ合えるように話し合う気持ちをもって進めていきましょう。
必要な介護を書き出す
介護を計画する際は、要介護者の身体や心の状態や、今後に予想される問題などをもとにして、どのような介護が必要であるかを書き出しましょう。主治医や地域包括支援センター、担当のケアマネージャーなどにアドバイスをもらういながらすすめるとスムーズに進むでしょう。
家族のそれぞれが出来ることと出来ないことを話し合う
介護は一度スタートすると、要介護者がいるうちは途中で投げ出すことはできません。
家族にはそれぞれの家庭や仕事、家事、育児などの事情があるでしょうから、まずはそれぞれにできること、できないことを話し合っていきましょう。ここで大切なことは「できないこと」をならべて「拒否」するのではなく、「少しでも出来そうなこと」を積極的に書き出すことです。そもそも「出来そうなこと」を実現するために家族で協力することが目的なのです。もしも離れて住んでいるので何もできない場合は、介護費用の負担を多めにするなどで協力してもらうのも1つの方法です。
必要な介護を確認してできない部分を補う方法を話し合う
要介護者に今後どんな介護が必要なのか、そして家族がそれぞれにできることを確認すれば、できないことが見つかります。その足りない部分について、家族で補う方法を話し合いましょう。できないことは悩んでも仕方ありません。それを家族で押し付けあうことはせず、介護のプロに任せるなど、皆の負担を軽減することも積極的に考えるのも良い方法です。できないことがあまりにも多い場合は、老人ホームなどの施設への入居を考えるという選択肢もあります。
古い固定観念を押しつける親戚など外野の声は無視すること
介護について家族レベルで話し合いをするとき、親戚などの外野から「介護施設に入れるのは親不孝」とか「親は家族で見るもの」といった古い考えが出るのもよくあること。しかし昔とは家族構成も寿命も違ういま、そんなやり方では残された家族が崩壊します。冷たいようですが、そのような固定観念を持っている人は気にせず、口だけを出すようであれば無視しましょう。だいたいそのような人に限って、お金や手伝いすら協力してくれないものです。
第3章 急な介護生活でだれが介護を担当するかを決める方法のまとめ
このように、介護をする人を決めることは簡単ではありません。また兄弟や家族が多いほど不公平感や押し付けが発生しやすくなります。悲しいことですが、親の介護が原因で家族がバラバラになるということも多くあります。
そのようにならないためにも、介護が必要になったらすぐに要介護者の状況を見極め、できるだけ専門家の意見も取り入れながら話を進めることをおすすめします。
介護される側も、自分の介護のことで家族がもめる姿は見たくないものです。速やかに出来ることと出来ないことを判断し、介護リーダーのもとで解決することを心がけましょう。
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