いま巷で流行しているのが、のんびりした空気と大自然の中で暮らす「田舎暮らし」です。

空気の奇麗な場所で子育てをしたい若い夫婦や、早期退職でセカンドライフを楽しみたいミドル世代、定年退職ごのアフターライフと、そのタイミングや理由は個々にそれぞれあると思います。

そんな賑やかな都心暮らしとのんびりとした田舎暮らし。それぞれにメリット・デメリットはつきものですが、出来れば両方の生活を経験してみたいものですよね。

そこで今回は、都会暮らしと田舎暮らしでは、日常生活の要となる交通事情とその費用についてどのような違いが出るのかを検証していきたいと思います。いま、田舎暮らしを考えている人や今後に移住を考えている人も是非参考にしてみてくださいね！

第1章 都心と田舎の交通手段、その違いは？

都心の暮らしと田舎の暮らしを想像して、一番に思いつく違いが交通の便利さでしょう。
実際に、都会と田舎の交通事情を比較検証してみましょう。

都心と田舎の交通事情はこんなに違う！

都心の暮らしでは、住宅地域となる街の周辺には網の目のように鉄道や地下鉄、路線バスが走り、タクシーもあふれんばかりに走り回っています。
通勤や通学、買い物に行くにも公共交通機関や自転車、徒歩で十分通うことができ、よほどの悪天候や深夜でない限りいつでも思った場所へ無料か格安で移動することが可能です。
逆に、マイカーを利用すると、駐車場代だけでも月に数万円かかったりしますし、ちょっとした用事で出かけても公共交通機関を利用するよりもコインパーキング代の方がはるかに高くつくといったことがよくあります。このような交通事情やマイカーの維持費用を考えると、週末のレジャーやたまの旅行などにはレンタカーやカーシェアリングを上手に利用するほうがお得で賢い利用法かもしれません。

一方、のんびり暮らせて通勤や通学ラッシュも無く、交通渋滞も無縁の田舎暮らしでは、車があればどこでもスイスイ移動ができます。そう聞くと、やはりノンストレスな生活できるというイメージがわくのでは無いでしょうか？もちろん田舎では土地も余っているので駐車場にも困ることなく、家やマイカーの維持費用も安上りなイメージがあります。
しかし、自らが高齢になって免許証を返納したり、自然災害などで道路が不通になるとたちまち生活の足が無くなってしまうのも田舎暮らしの特徴です。
日常生活の移動手段がマイカーの田舎では、公共交通機関を利用する人が少ないため、路線バスも数時間に1本とか、最寄りの駅へ行くにも車が必要になったりと、通勤や通学にも家からのマイカー送迎が当たり前という地域が少なくないのも事実です。車の台数も、家族の人数分の車を所有するのが当たり前といった地域もたくさんあります。そうなってくると、田舎暮らしはお金がかからないとか、駐車場が安いから便利というメリットは無くなってしまいます。

第2章 都心と田舎暮らし、生活事情もこんなに違う！

都心と田舎の暮らしで違うのは交通事情だけではありません。生活事情におけるさまざまなことが違います。狭いと言われる日本ですが、ほんの十数キロ離れただけでも都心と田舎では違います。では、都心と田舎ではどれくらい違いが出るのかを検証してみましょう。

都心と田舎暮らしの生活事情もこんなに違う！

都心の生活圏ではほんの数百メートル程度の徒歩圏内にスーパーやコンビニが複数あり、日常の買い物にも昼夜問わず困ることはありません。値段についても、スーパーなどが競合ひしめくなかでは特売商品も多く、食品や必需品を安く買うことができます。
電気やガスも、販売の自由化に伴い、今や各社が競うように安売りをしており光熱費も比較的安くなっています。電話やインターネットも各社が競って安く提供しています。

田舎暮らしでは、ちょっとした買い物へ行くも車が必要です。商品の価格も輸送コストや競合の無さから安売りも少なく、都心よりも割高な価格で販売されることが多いのが現実です。また、電気やガス、水道代も都会に比べてみると割高で、生活費は総じて高額になってしまいます。

第3章 都心と田舎のどちらに住むか？環境とコストから考える！

都心暮らしと田舎暮らしを選ぶ場合は、結局のところコストではなく「価値観」で選ぶのが正解です。そこで、気をつけなければならない、それぞれのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

都心と田舎、どちらが住みやすい？

便利な都心で暮らすか、自然豊かな田舎で暮らすか。通勤、通学に便利な都心で暮らしたい。子どもを自然豊かな土地でのびのびと育てたい。など、家庭の方針で両方にメリット・デメリットがあります。

都心のメリット・デメリット

都心暮らしでは、生活の足となる移動手段を公共交通機関の上手な利用で安くすることが可能です。そもそも通勤にかかる費用は会社負担ですし、通学にも行きたい学校までの定期券を学割を利用することで安く買うことが出来ます。買い物も、ほとんどが徒歩か自転車で行くことが出来るでしょう。
しかし、都心や公共交通機関のそれなりに整った場所に住むには、それ相応の家賃が必要です。一人暮らしや夫婦二人ならさほど広い住宅でなくてもいいかもしれませんが、子どもがいたりして３LDK以上の部屋となると月15～25万円位の家賃が最低でも必要になります。分譲の一戸建てやマンションを購入したりするとなると、さらに高額な住戸費用が必要になります。そして、非常に高い固定資産税も必要となるでしょう。
このように都心の暮らしは、交通費や買い物は安くつというメリットがありますが、住居費が高くなるというデメリットがあります。

田舎暮らしのメリット・デメリット

子どもが幼い頃などに、大自然の中で悠々と育てたいと考える人にとっては田舎暮らしは非常に良い環境といえるかもしれません。隣近所を気にせずに広い土地で遊ばせたり、四季を感じながら生活できるストレスの少ない環境は、老若男女問わず気持ちの良いものでしょう。
しかし、田舎暮らしでは、通勤、通学にも車が必要になりますし、電車通勤ができても駅までの送迎にはガソリン代が必要になることもます。学校も高校以上になると、地元では選べる学校が少なく、大学まで行くとなると、ほとんどが家を出ての下宿や一人暮らしを余儀なくされます。
田舎でも、駅の近くの家となれば賃料もそれなりに必要ですし、車の維持費用も年間1台あたり30万円近くかかると言われていますので、田舎は交通費など含めた生活費が安いとは必ずしも言えないのが現実です。
田舎暮らしにおいては、環境というメリット以外、そのほとんどがデメリットになってしまいかねません。また田舎暮らしで、その地域特有の風習や人間関係になじめずに苦難を味わう人も少なくないので、移住を計画する場合はFPなどの専門家に意見を求めることをお勧めします。

第4章 都心と田舎、住むならどんなとき、どんな場所がおススメか？

いま、高齢者の都心部への移住が非常に増えています。都心部での高齢者マンションなどの急増もありますが、やはり交通事情の便利さがその大きな要因でしょう。車の免許証を返納してから田舎や校外のベットタウンで生活することは大変不便ですし、生活費も思いのほかかかります。高齢者で田舎暮らしを求めるのであれば、田舎でも比較的大きな街や地方都市がいいでしょう。駅や商業施設、病院が近くにあることも外せない重要なポイントです。
若い子育て世代であれば、家賃の安い自然豊かな土地であってもマイカーを駆使して生活できるでしょうし、子どもの成長に合わせての住み替えもいいかもしれません。

第5章 相談料無料！FPと自分にピッタリの家を見つけましょう！

このようにひとことで都心暮らしや田舎暮らしといっても、そのメリットやデメリットはいろいろとあります。長い人生の中、自分のライフスタイルに合わせた土地や家で住みたいというのは誰もが思い描くことです。日本には、大都会の都心部や自然豊かな田舎、海の見える家などいろいろな「住める場所」があります。いま住み替えを考えている人、これから新しい生活をスタートする人もいるかもしれません。そんな人は、現在の家族構成や経済状況を踏まえ、自分の考える将来の生活を是非FPに相談してください。FPはあらゆる分野に精通する生活サポートのプロフェッショナルです。FPは電話1本で、日時を問わず無料で自宅まで訪問相談できます。都心暮らし、田舎暮らしに迷ったら、いますぐにFPに電話をしてくださいね！