住宅ローンを組んだ時に保険を見直すのはなぜ?
住宅を購入したタイミンクでファイナンシャルプランナーにご相談される方は非常に多くいらっしゃいます。
その中でも多いのは保険の見直し。
住宅ローンを組んだ時にはほとんどのケースで一緒に団体信用生命保険(団信)という保険に入ることになります。
保険に追加で入るわけですから当然見直しが必要ですよね。
なぜ団信に入るのかというと、住宅ローンを貸す銀行からするとローンを貸した人が亡くなってしまうと困ってしまうからです。
今回はそんな団体信用生命保険と生命保険会社の保険との違いや注意点についてご説明していきます。
団体信用生命保険の特徴
団体信用保険とはいったいどのようなものなのでしょうか。
保険といっても死亡保障もあれば医療保障もあるわけです。
基本点を抑えていきましょう。
住宅ローンの残債にかかる死亡保障が基本
団信は住宅ローンの残高に応じて自動で保障が変わる死亡保障が基本です。
住宅ローンが3000万円であれば3000万円の死亡保障に、1500万円であれば1500万円の死亡保障になります。
そのため、繰り上げ返済をすると保障が同時に減ってしまうという特徴があります。
住宅ローンを将来繰上げ返済する前提で考えている場合には保障の点も注意が必要になります。
値段が年齢別になっていない
住宅ローンの団信は20歳の人が入っても50歳の人が入っても値段が一緒になっているものが多いようです。
死亡保障の団信は最初から金利に含まれているケースが多いので、このような形態になっているのです。
そのため、フラット35のような団信を外せるタイプの住宅ローンの場合には、あえて団信をつけずに民間の生命保険を活用すると良いケースもあります。
死亡保障以外の保険をつけることができる
住宅ローンの団信には、就業不能時にローンの支払いをストップしてくれる就業不能保険やがん保険といった保障をつけることができます。
その分金利が上がってしまうのですが、保障が手厚くなりますので、検討されても良いといえるでしょう。
そのときに注意となるのが、実際どの範囲まで保障ができるかです。
例えば一口にがん保険といっても下記のような違いがあります。
がん団信 | 要件 | 金利上乗せ |
A社 | ガンになった際にローンを0円にする。(上皮内新生物含む) | 0.2% |
B社 | がんになった際にローンを半分消す。(上皮内新生物のぞく) | 無料 |
C社 | がんで継続180日の入院でローンを全額免除 | 無料 |
この辺りは一般の個人で判断することは難しいので、専門のプロに確認をすると良いでしょう。
また、現在、生命保険で主流のがん保険は、がんになる方が60歳以上が大半を占めるため、終身タイプのものが保険ショップでは人気です。
団信はローンの返済が終わると保険がなくなりますので、その辺りの兼ね合いも考えつつ保険を見直すと良いでしょう。
団信を使った保険見直しの注意点
今までは団信の内容について勉強をしてきました。
ここからは団信を活用した保険見直し事例についてご紹介いたします。
30歳男性のケース
・フラット35での住宅ローンを申し込み
・フラット35の新団信には就業不能が初期付帯
どちらを利用するか検討されておりました。
新団信をつけない場合には金利が0.25%下がる場合が多いです。
商品 | 金額 | 金利(%) |
フラット35団信なし | 101,265円 | 1.15 |
フラット35新団信 | 104,611円 | 1.35 |
A社保険+フラット35団信なし | 104,322円 | 金利1.15+保険料 |
住宅ローンの団信の代わりにA社の収入保障保険を活用することによって、毎月の支払いを抑えながら保証を取ることができました。
パッケージになっている商品から保険会社のカスタム型の商品に変更することで、自分にフィットした内容にすることができたのです。
いかがでしたでしょうか。
保険を見直す際には、ほかの金融商品との兼ね合いも気にしなければいけない側面があります。
保険の見直しは、深い金融知識をもったファイナンシャルプランナーのアドバイスを受けながら進めていくと良いかもしれません。
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