「ボーナス」や「賞与」って、サラリーマンにとっては最大の楽しみですよね！

夏と冬のボーナスの時期には、新聞紙面などでも、景気動向をはかるバロメーターとしてその平均金額が大きく取り上げられ、注目されます。

しかし、どの会社でもボーナスを支給しているわけではありません。
ボーナスのない会社は、お金がない零細企業というイメージを持ちそうですが、現代では、ボーナスを出さずに、月給を多く出す会社も多数見受けられます。
「ボーナスはあるけど、月給が低い会社」と「ボーナスはないけど、月給が高い会社」では実際どちらがお得なのでしょうか？

ここでは、それぞれの会社のメリットとデメリットを解説していきますので、就職を控えている方はぜひ参考にしてくださいね！

第1章　ボーナスありで月給が安い会社の場合

ボーナスがある会社では、通常、夏と冬に2回のボーナスが支給されます。
ボーナスの支給額は会社によって、規定や支給額がさまざまで、業績によって変動する場合も多くあります。そんなボーナスのある会社のメリットとデメリットを解説していきましょう。

ボーナス支給のメリット

ボーナス支給のメリットは、なんといってもそのお得感でしょう。仕事をがんばった「ご褒美」という感覚が味わえ、月給が安い分、その金額にたいする喜びはひとしおです。
また、ボーナスがでる時期が決まっているので、普段は節約した生活を送り、夏と冬のボーナスで贅沢するというメリハリが生まれます。
そして、ボーナスのために頑張るというやる気を持つことができます。ボーナスは一般的に賞与として、その業績に応じて支給されるので、次のボーナスアップのために頑張るという仕事への意欲が沸いてくるという効果もあります。

ボーナス支給のデメリット

ボーナスを定期的にもらうという給与体系では、ボーナスの支給を前提としたマネープランを立てがちです。ボーナスの支給やその額は、あくまで会社の業績に左右されるので、毎回予定通りに支給されるとは限りません。
もしも、住宅や車のローン、買い物などでボーナス払いを多用していた場合には、ボーナスの減額やカットにあうと、支払が滞るという危険性を伴うのです。

第2章　ボーナス無しで月給の高い会社の場合

ボーナスが無いかわりに、その分月給を高くしている会社も、最近ではよく見かけます。
ボーナスというご褒美が無いかわりに、毎月の月給や各種労働手当を重視しているベンチャー企業などで多く採用されています。

ボーナスなしのメリット

月給は、ボーナスのように会社都合で減額したりカットすることは出来ません。毎月の収入が安定して高くなるので、ライフプランを立てやすくなります。
また、月給が高い分、月給をベースにした時間外労働や休日労働、深夜労働といった残業手当などの割増賃金額が、ボーナスのある会社に比べると大きく増加することになります。
また、ボーナスのように一括で収入を得るよりも、月給が平均して高い方が、社会保険料の面で得をするケースもあります。

ボーナスなしのデメリット

ボーナスがでない会社では、支給される会社に比べ「楽しみ」がないかも知れません。
また、ボーナスという特別な収入が無いので、常日頃から家計の管理を徹底しないといけません。月給が高いからと浪費しないように注意が必要です。

第3章　ボーナスの有無ってどっちがお得なの？

ボーナスはサラリーマンの特権のように言われてきました。昔から、ボーナスでお盆やお正月に贅沢するというような文化もありましたが、近年はボーナスを減額したりカットする会社も見受けられ、どちらがお得か？といえば、今や社会保険料や収入の安定を考えると、ボーナスなしで月給の高い会社の方がお得と言えるでしょう。
ただ、あくまで年収を同じとした場合の比較で、会社の善し悪しはそれぞれ違います。
自分が納得できて、やりがいのある会社に就職することが何よりですので、ここでのメリットやデメリットを参考にして熟慮してください。

第4章　会社選びもFPに相談！自分のライフプランに役立てましょう

これから就職や転職を控えている人は、悩む前にFPに相談しましょう。
仕事選びには、さまざまな要素がある事でしょう。やりがいや収入、自分のライフスタイルを重視したいなど、その考え方は十人十色です。FPは、家庭のお金や保険、投資、貯蓄などマネープランのプロフェッショナルです。家計のドクターとして、家庭の健全なライフプランを提案してくれる力強い味方です。ボーナスだけでなく、今の自分の理想的な働き方や収入にあわせた働き方改革を実践できるように、FPに適切なアドバイスをもらいましょう。