ひとりっ子が両親を介護する時代!ひとりで介護問題に悩む前にすべきこと
少子高齢化が叫ばれて久しい日本では、これから先、ひとりっ子が両親の介護をするという事態が増えることが予想されています。
年老いた両親を、ひとりっ子が面倒を見なければならないような事態に直面したとき、介護する人にのしかかる負担や不安は図り知れません。
ここでは、いつ訪れるか分からない両親の介護について、まず準備しておきたいことを分かりやすく解説していきます。
ひとりっ子に限らず、これから介護をする可能性のある方に参考にしていただければ幸いです。
第1章 ひとりっ子が親の介護に直面!まずは協力者を見つけましょう
責任感の強いひとりっ子は、つい親の介護を自分で解決しなければならないと思いがち。
でも、そんなことはありません。自分一人しかいないと思って、悩みを抱え込んでしまうのが一番危険です。
一人で問題を抱え込んでしまった結果、介護に疲れて親に暴力をふるってしまうとか、うつ病になってしまうなど、最悪は痛ましい事件を引き起こしてしまうこともあるのです。
何事も一人で悩んでいては解決しないもの。誰か一緒に考えてくれる人や、介護を助けてくれる人がいるほうが結果として良い方向に向かいます。
介護を上手に乗り切るには、あなたを支えてくれる協力者が絶対に必要なのです。
協力者に介護を頼む場合
もしも介護する親が遠方に住んでいたり、自分の仕事が忙しかったりする場合、自分が中心となって介護できないことも十分にあり得ます。その場合には、誰かに協力してもらって介護をするしかありません。
そんな時はいったい誰が中心となって介護すればいいのか、3つのケースを解説します。
親がパートナーを介護する
両親が存命の場合、父親の介護を母親が、母親の介護を父親が行うというケースが多くあります。実際に、この同居の配偶者がパートナーを介護するケースが全体の1/4強にもなっています。元気な親がもう一人の親の介護をするパターンです。
親が介護をする場合は、介護をしている側にも注意が必要です。介護をしている方も高齢なので、無理をさせては共倒れになりかねません。
子どもに迷惑をかけたくない、弱音を吐いてはいけないと思う親も多く、つい無理をしてしまいます。定期的に電話するなど、こまめに連絡を取るようにしましょう。今ではテレビ電話も簡単に使えるので、お互いにできるだけ顔見せすれば安心ですね。
ひとりっ子の配偶者や身内が介護する
自分の配偶者や親戚などに介護を頼むこともあるでしょう。
特にひとりっ子が男性の場合にはこのケースも多く、自身が仕事で介護ができないときに、自分の配偶者や親の近所に住んでいる身内に頼る場合があります。
そんなときに注意したいのは、お金の問題です。お金の問題はすぐさまトラブルに直結します。なので、介護に関わるお金の管理はきちんとしておきましょう。交通費などのちょっとした支出もしっかり精算し、きちんとお礼もするようにしましょう。
プロに任せる
自分や身内でも介護することができない場合は、速やかに親の住居を老人ホームなどの施設に移し、そこで介護をしてもらうように手配しましょう。そこでは介護士による安全なサービスを受けることが可能です。
施設といっても色々な種類がありますが、必要な介護のサービス内容は親の性格や症状に合わせて選びましょう。施設によって受けられるサービスや費用、入居の条件などが変わるのでケアマネージャーなどと連携して確認すれば安心です。
第2章 ひとりっ子が自分で親を介護する場合の注意点と介護施設の利用
前章では、ひとりっ子が自分で介護できない場合を説明してきました。しかし、もちろん本人が介護する場合もあります。
前章でも述べましたが、介護の基本は一人で抱え込まないことです。そうなっても、早い段階で必ず介護施設に相談して介護士に手伝ってもらったり、できる限りの協力者の手をかりるようにしましょう。
このようにして自分の身体的、精神的な負荷を減らすことで、親の介護に長く携わって行くことができるのです。
介護施設やヘルパーに介護を頼むメリット
介護をプロに頼むメリットはたくさんあります。訪問介護やデイサービスを利用すれば、慣れ親しんだ家で寝泊りしながら生活できます。また老人ホームへ入居すれば、プロによるケアを24時間体制で受けることができ、日々の生活も施設の皆で楽しく過ごせます。
プロに介護を依頼することは、子どもとして無責任と自分を責める人もいます。しかし親からすれば、自分の子どもに苦労をかけるのは一番辛いことです。自分が悩み苦しむ前に、身近な人にまずは相談してみましょう。
第3章 困った時の相談窓口を調べておく
自分の親の介護については、いつ始まり、いつ終わるのか予測はできません。また自分の親にどんな介護が必要なのか、その時の自分の状況はどうなのかなど予測不能なことばかりです。
そこで、介護が始まる前に相談できる相談窓口をあらかじめ調べておくことが大切です。
その準備によって「いざという時どう動けばいいのかわからない」という不安から解放されるのです。
もしも介護に困ったときは、迷わずに以下の機関へ相談しましょう。
地域包括支援センターに相談する
地域包括支援センターは地域の高齢者の生活に関する「総合相談窓口」のようなものです。
全国に4,000以上あり、市区町村に必ず一つ以上設置されています。
親と離れて暮らしている場合には、親の住民票がある場所の地域包括支援センターに相談してください。
かかりつけの主治医に相談する
高齢になればどこか身体に不調を抱えているでしょうから、定期的に通院している人も多いのではないでしょうか。そんな方にとっては、いつも体調を把握してくれていて、信頼関係ができているかかりつけ医は心強い味方です。そんな主治医がいる病院が相談に乗ってくれる場合もあります。病院は地域の介護施設などとも連携していることも多いので、なにかあれば相談すると良いでしょう。
民生委員に相談する
民生委員は国が認定した地域密着の相談員のことで、ボランティアで活動しています。
そんな民生委員は、市民の身近な相談相手としてさまざまな悩みに応じて、適切な機関に繋いでくれるので安心です。
なにか困りごとや悩み事があれば、居住地の役所に問い合わせることで地域の民生委員を紹介してくれます。親と離れて暮らしている場合や、親が一人になる時間が多い場合なども頼りになる存在です。
第4章 ひとりっ子が両親の介護で悩む前にすべきことのまとめ
ひとりっ子だからといって、親の介護は自分でしないといけないとプレッシャーを感じたり、不安をもつ必要はありません。
今では、介護士や介護施設、相談窓口など、あなたを支えてくれる協力者は、身内以外にもたくさんいるのです。
もしも突然親の介護をしなくてはいけなくなっても、何一つ慌てることはありません。すぐに必要な所に相談して、協力者の力を借りて適切なアドバイスを受けましょう。
さらに、将来のことを考えてしっかりと準備をしておけば、不安も和らぎ、明るい気持ちで親の介護に備えることができるはず。それが、あなたと親の双方が幸せになれる介護の姿になることでしょう!
そんな親の介護生活が始まるときは、ぜひFPに相談してください。FPは保険や金融商品の専門家であるだけでなくご家庭のマネー、すなわち家計のドクターとも言われています。ご相談については、ご自宅やカフェなどでの対面だけでなく、ズームやTeams(マイクロソフト社)などを用いたオンラインで行うこともできます。なお、ご相談の申込みは、メールアドレスだけでOK!下記「無料相談窓口」より申し込みページにアクセスいただき、メールアドレスだけ入力し送信ボタンを押してください。その後、お名前や相談内容、面談希望日(3つまで入力可)といった詳細情報を入力するページのリンクをメールでお知らせいたします。
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